公開シンポジウム

2013-10-23

スポーツ研究所公開シンポジウム開催
 2013年10月21日(月)に、本研究所の公開シンポジウム(第6回目を数えるスポーツレガシーシリーズ)が本学生田キャンパスにて開催されました。
 第一部では、日本体育大学理事長 松浪健四郎氏より「スポーツの文化的価値とその可能性」と題した基調講演が行われました。世界共通に認められるスポーツの持つ文化的価値やスポーツを通した文化交流の重要性などを、スポーツの起源や古代オリンピックから紐解かれたり、現代社会に及ぼすスポーツの影響力などを多様な視点から解説されました。また、ご自身も約15年前まで本学で教鞭をとられていたこともあり、厳しくも温かい本学に対する叱咤激励の言葉もありました。基調講演に引き続き、本学文学部人文ジャーナリズム学科長の山田健太氏を司会に迎え、松浪健四郎氏と本研究所長の佐藤雅幸の3者による「カレッジスポーツのポテンシャル~スポーツを通じた地域貢献とその未来像~」をテーマにした対談が行われました。日本体育大学が進める産学連携による地域貢献の例も紹介され、体育会やその所属学生、部活単位のみに限られない大学全体による取組みが地域、大学、学生、企業にもたらす効果の可能性について議論が交わされました。
 第二部では、現在は日本体育大学助教でありロンドンオリンピック体操競技に出場された田中理恵氏、本学サッカー部主将であり今夏ロシアで開催されたユニバーシアード大会サッカーの日本代表主将を務めた長澤和輝氏(経営4)が登壇され、山田健太氏を司会に「カレッジスポーツの限界と可能性」と題したシンポジウムが行われました。シンポジストの両名ともに、在学中は一競技者として高い目標を掲げて活動しつつも学生としての本分を決して疎かにせず、寧ろ積極的に競技と全く関係ないような勉学にも励むことで人間性を育み、逆に競技に活かしてきた経験が語られました。
 第一部、二部ともに多くの聴講者にご来場いただき、盛会のうちに終了致しました。
 本シンポジウム開催にあたりご協力いただいた関係各位、ならびに参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。