公開シンポジウム

2012-11-01

社会体育研究所公開シンポジウムを開催しました
 平成24年10月29日(月)、第5回社会体育研究所公開シンポジウム2012 -- スポーツレガシーシリーズ Vol.5 「スポーツの力を考える~スポーツを通じた社会開発~」を専修大学生田キャンパス10号館10301教室にて開催致しました。
 佐藤雅幸研究所長より開会の挨拶を行い、本学理事・内野明商学部長よりご挨拶を頂きました。
 第一部では元文部科学副大臣・参議院議員 鈴木寛氏による「スポーツの持つ力-ロンドンオリンピックから考えるスポーツの好循環」をテーマに基調講演が行われました。昨年施行されたスポーツ基本法では、「スポーツをする権利」が掲げられました。その理念を遂行するための方策として総合型地域スポーツクラブがありますが、大学の持っている素晴らしいリソース(学生、教員、ノウハウ、指導力、実習の場、施設等)をもっと活用して欲しいと述べられ、スポーツ関係者、大学人にその可能性を促す内容でした。
 つづいて第二部では鈴木寛氏、大矢根淳氏(専修大学教授/災害社会学)にご登壇頂き、久木留毅(専修大学准教授/本研究所員)を交えて「スポーツの持つ力-スポーツが復興に果たす役割-」をテーマに対談を行いました。各先生のフィールド紹介の後、コーディネーターの久木留所員から「スポーツが復興にもたらしたもの」「スポーツの力」について、阪神淡路大震災、東日本大震災後のフィールドワークから見えたもの、政策の場から見えたもの等、各先生方のお立場からスポーツだからできること、スポーツの可能性に付いて議論を交わしました。
 第三部のシンポジウムでは、鈴木寛氏に加え、伊調馨選手、米満達弘選手、松本隆太郎選手のロンドンオリンピックレスリングメダリスト3名にご登壇いただき、佐藤雅幸(専修大学教授/本研究所長)、久木留所員をコーディネーターに「スポーツの好循環-カレッジスポーツの位置づけ」をテーマに行われました。カレッジスポーツの役割、地域貢献、ジュニア指導、身近な存在としてのトップアスリート、総合型地域スポーツクラブ等をキーワードに、トップアスリートの大学時代の話やロンドンオリンピックの裏話等を交えながら終始和やかな雰囲気で進行しました。
 質疑応答では本学学生、OB、近隣の皆様から質問を頂き、当初の予定時間を大きく超過し、盛会のうち終了致しました。また、会終了後には実際にメダルに触れ、メダルの重さ、価値を体感する機会を頂くことができ、メダリストと交流を深めることができました。
 遅くまで熱い論戦を繰り広げて頂いた関係各位、ならびに参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。
専修大学社会体育研究所  E-mail: sports@isc.senshu-u.ac.jp